強すぎる刺激の施術は逆効果になることも
私たちの身体には、すごい力が備わっています。それが「自然治癒力(しぜんちゆりょく)」です。自然治癒力とは、ケガをしたり体調を崩したときに、薬や手術をしなくても自然と良くなっていく力のことです。
たとえば、転んで擦りむいた膝。絆創膏を貼っておけば、数日でかさぶたができて、やがて元通りになりますよね。これが自然治癒力の一例です。
身体は「いつもの状態」を守ろうとする
人の身体は、いつもの状態(=恒常性)を保とうとする仕組みがあります。だから、何か変化が起こると「元に戻そう」とする力が働きます。
この仕組みは、良い意味でも悪い意味でも作用します。たとえば、悪い姿勢が長年続いていると、それが「いつもの状態」と認識されてしまい、正しい姿勢に戻そうとしても身体が違和感を感じて抵抗することがあります。
また、この働きは、変化が大きければ大きいほど強く働くという特徴もあります。
施術が効いてるのに、すぐ戻ってしまう理由
整骨院や整体で「施術直後は調子が良いのに、しばらくするとまた元に戻る」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
これは、施術によって一時的に良い状態になったものの、身体がその変化を“異常”と判断して元の状態に戻そうとした可能性があります。
特に、強すぎる刺激や長時間の施術は、身体にとって「何かおかしいぞ!」という警戒反応を引き起こしてしまい、逆に元に戻る力を強くしてしまうこともあるのです。
強い刺激がすべて良いわけではない
ここでひとつ、わかりやすいたとえ話をしてみましょう。
たとえば、熱いガラスのコップにいきなり冷水を注ぐと、パリンと割れてしまうことがありますよね。これは、急激な温度変化に素材が耐えられず壊れてしまうからです。
身体も同じで、急に強い刺激を受けると驚いてしまい、逆に反発して元に戻ろうとする力が働いてしまうことがあるのです。
ですから、施術は「ちょうどいい」範囲で行うことがとても大切。必要な刺激を、必要な時間だけ。これが本当の意味で身体に優しい施術なのです。
本当に効果のある施術とは?
身体の仕組みを理解した上で、少しずつ変化を与えることで、身体は自然とその変化を受け入れ、良い状態を維持しやすくなります。
「あおし整骨院」では、無理にバキバキ鳴らしたり、必要以上に時間をかけたりする施術は行っていません。身体の自然な回復力を活かしながら、心地よく整えていく施術を心がけています。
調子の良い状態を“長く保ちたい”という方は、ぜひご相談ください。あなたにとってちょうどいい施術を見つけましょう。