自然治癒力を最大限に活かすために必要なこと
人間の身体には、「自然治癒力」という素晴らしい力が備わっています。
これは、ケガをしたり、体調を崩したりしても、時間の経過とともに自然に回復していく能力のことを指します。
たとえば、転んで擦り傷を負ったとき、放っておいてもかさぶたができ、やがて皮膚が元通りになりますよね。
また、風邪をひいても数日後には回復するのも、自然治癒力が働いているからです。
本来であれば、身体に起こった問題はこの自然治癒力によって解決されます。
しかし、現実には「なかなか治らない」「何度も同じ症状を繰り返してしまう」という人が少なくありません。
そのような場合、「自然治癒力が正常に働いていない」または「自然治癒力では間に合わないほど身体が悪い状態になっている」ことが考えられます。
では、なぜ自然治癒力が低下してしまうのでしょうか?
また、なぜ新たな不調が次々と生じてしまうのでしょうか?
この原因を知り、適切な対策をとることが、健康な身体を維持するために重要になります。
自然治癒力が低下する原因とは?
自然治癒力が働きにくくなる原因は、大きく分けて以下の2つが考えられます。
1. 自然治癒力を妨げる要因がある
身体が本来持っている回復力をうまく発揮できない状態になっていると、症状が長引いたり、治りにくくなったりします。
具体的には、以下のような要因が挙げられます。
- 血流の悪化(筋肉のこわばり・冷え・運動不足など)
- 自律神経の乱れ(ストレス・睡眠不足・生活習慣の乱れなど)
- 栄養不足(バランスの悪い食事・過度なダイエットなど)
- 疲労の蓄積(休養不足・過労など)
たとえば、デスクワークで長時間同じ姿勢を続けていると、筋肉が硬くなり血流が悪くなります。
すると、必要な栄養や酸素が全身に行き届かず、回復が遅れてしまうのです。
また、慢性的なストレスを抱えていると自律神経のバランスが崩れ、免疫力やホルモンバランスに影響を及ぼし、治る力が低下します。
2. 新たな不調が次々とつくられる状態になっている
身体が回復しきる前に、さらに悪い状態が加わってしまうこともあります。
たとえば、以下のようなことが考えられます。
- 無理をしてしまう(痛みがあるのに動かし続ける)
- 悪い姿勢を続けることで負担が増す
- 炎症を繰り返し、治る前に再び悪化する
たとえば、ぎっくり腰になった人が「少し良くなったから」といってすぐに重い荷物を持ち上げると、再び痛めてしまうことがあります。
これは、まだ回復しきっていないのに新たなダメージを与えてしまう典型的な例です。
施術でできることと、自分でできること
施術では、自然治癒力を妨げている要因を取り除くお手伝いができます。
具体的には、筋肉の緊張をほぐして血流を改善したり、関節の歪みを整えたりすることで、身体が回復しやすい状態をつくります。
しかし、施術だけで「すべてが解決するわけではない」ということも理解しておく必要があります。
大切なのは、「なぜ自分の自然治癒力がうまく働かなくなっているのか?」を知り、普段の生活の中でその原因を取り除いていくことです。
自然治癒力を高めるためにできること
では、どうすれば自然治癒力を最大限に引き出せるのでしょうか?
日常生活で意識できるポイントをいくつか紹介します。
✅ 適度に身体を動かす(ストレッチ・軽い運動)
✅ 睡眠をしっかりとる(6〜8時間の質の良い睡眠)
✅ 栄養バランスの良い食事を心がける(たんぱく質・ビタミン・ミネラルを意識)
✅ リラックスする時間をつくる(ストレス管理・深呼吸・趣味を楽しむ)
✅ 正しい姿勢を意識する(長時間の同じ姿勢を避ける・座り方や立ち方を見直す)
これらを実践することで、身体の回復力を高め、不調を未然に防ぐことができます。
まとめ
人には本来、自然に回復する力が備わっています。
しかし、その力が働きにくくなっていると、なかなか治らなかったり、新たな不調が生じたりします。
施術によって回復しやすい環境を整えることはできますが、最も大切なのは 「普段の生活習慣を見直し、自然治癒力を最大限に引き出せるようにすること」 です。
もし、「なかなか症状が良くならない」「何度も同じ痛みを繰り返してしまう」という方は、一度ご自身の生活を振り返り、改善できるポイントを探してみてください。
自然治癒力を高め、健康な身体を取り戻すお手伝いをいたしますので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください!