筋力と筋出力からみた筋力低下

筋力低下の分類
いわゆる筋力低下
筋力は、筋繊維の横断面積の増大や筋繊維数の増加によって増強します。その一方で、不動や廃用により筋容量が減少すると、筋力低下が生じます。
これは、筋繊維の数と太さの減少より筋が萎縮するためです。
いわゆる筋力低下は、筋実質部に要因があって生じます。
筋出力低下による筋力低下
筋出力は、運動ニューロンの興奮と筋繊維が収縮する割合によって大きくなります。
しかし、筋攣縮(こわばり、つる感じなど)の発生や拮抗筋(筋肉運動の際に反対の動きをする筋肉)の緊張が高いと筋力低下や筋萎縮を認めないにも関わらず、筋力がうまく発揮できなくなります。
筋出力低下は、運動神経と筋接合部に要因があって生じます。
筋力低下を改善するには、筋実質部か神経伝達に問題があるのかを見極めて対策が必要です。両方に問題があることも多いです。