腱鞘炎とは
腱鞘炎(けんしょうえん)とは、手や足の指を動かすための腱の周りにある腱鞘(けんしょう)と呼ばれる膜の炎症です。腱鞘には、腱が滑りやすくするための滑液が存在しており、この滑液が減少することで、腱が摩擦しやすくなって腱鞘炎を引き起こす場合があります。
腱鞘炎は、手首や指、足首などの関節部分に発生することが多く、特に手首の腱鞘炎は比較的よく見られます。腱鞘炎の症状としては、患部の痛みや腫れ、腱の動きが制限されることが挙げられます。痛みは、腱を使用する際に強く感じることが多く、患部を触ると痛みを感じる場合があります。
腱鞘炎の原因としては、長時間同じ姿勢で作業すること、急激な運動などが挙げられます。また、糖尿病や関節リウマチなどの疾患がある場合にも、腱鞘炎を引き起こすことがあります。
腱鞘炎の治療としては、患部を安静にすること、湿布や氷の冷却、薬物療法などがあります。重症の場合には、手術が必要になる場合もあります。また、腱鞘炎の予防としては、作業の際に適度な休憩を取ること、ストレッチや筋力トレーニングなどを行うことが推奨されています。