正しい知識をつける
知識が間違っていたら健康とは正反対の方向へ向かってしまうかもしれません。それでは改善には結びつかないです。
例えば、世界的に有名な腰痛体操として「ウィリアム体操」と「マッケンジー体操」というものがあります。どちらも腰痛改善のための運動療法です。
ウィリアム体操は、腰部脊柱管狭窄症のような腰痛に有効です。ですが、腰椎ヘルニアのような腰痛は、悪化を招きます。逆にマッケンジー体操は、腰椎ヘルニアのような腰痛には有効で、腰部脊柱管狭窄症のような腰痛は悪化させます。
このように、「腰痛体操」と呼ばれていても、どのようなものなのか正しく理解していなければ、いいものであっても知らない間に間違った使い方になってしまいます。逆に正しく理解し、適切な使い方ができれば改善に繋がります。
ですから、「正しい知識をつける」というのは改善に必要なことです。
今は書籍やテレビなどでも健康に関した情報がたくさんあります。また、インターネット社会で情報が溢れかえっています。
そんな情報で溢れかえっているときに求められることは、「正しく情報の取捨選択・判断」することが重要です。
自身で情報の取捨選択・判断がなかなか難しいという人は、その道に詳しい人から話を聞くのも一つです。あなたの状態をみたうえで、必要なことを取捨選択・判断できるだけの実践的な知識を持っているからです。
つまりは、医療機関で詳しく聞いてみるというのも一つの方法です。
医療機関は、どうしても「治療を受けるところ」という受動的に利用しがちです。
ですが「どのようにすればよくなるか?」という能動的にも利用することが望ましいと考えます。なかには、煙たがる医療機関関係者もいるかもしれません。ですが、先々のことを考えて、どこか気軽に相談できるところを探しておくというものいいと思います。
あと、お医者さんも絶対的に全てが正しいとは言えません。もちろん我々柔道整復師だってそうです。
専門分野に関してはスペシャリストですがやはり苦手な分野だってあります。
検査で特に異常が見つからない原因がわからない症状などは西洋医学では比較的苦手な分野になります。逆に鍼灸・漢方などの東洋医学は得意分野です。
逆に、外科的処置が必要な大けがをした場合はお医者さんが得意で、東洋医学は苦手な分野です。
最終的には、自分自身で正しく情報を取捨選択・判断できることがベストです。