肩の痛み ~腱板損傷~
腱板損傷・腱板断裂とは
腱板は、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋で構成されたまとまりのことです。腱板断裂は、加齢、繰り返す機械的刺激、外傷などを原因として、腱板の腱繊維が断裂した状態です。とくに棘上筋腱は肩峰下インピンジメントを受けやすい位置にあり、また大結節への付着部近傍criticalzoneの血行が乏しいため、年齢とともに変性に陥りやすく、断裂を起こしやすくなっています。
腱板断裂は、腱の変性と腱に加わった外力の総和によって発生します。20歳代までの若年層では腱の変性はわずかで、よほど強大な外力か、活発な動作の繰り返しが加わらなければ断裂は起こりません。50歳代からは、転倒して手をついたような場合はもちろん、軽い捻挫などで断裂が起こるようになります。高齢者ではほとんど自然に断裂したと思われる例が多くなります。
断裂型は、断裂が全層に及ぶ完全断裂と、断裂が一部にとどまる部分断裂に分類されます。部分断裂の一部は自然治癒するが、完全断裂で自然治癒はしないと考えられています。
腱板断裂の症状
主症状は肩の運動痛、夜間痛、挙上力の低下です。断裂部には圧痛があります。棘上筋の完全断裂では大結節の近くで腱の欠損を蝕知できます。発症後3週間以上経つと棘上筋と棘下筋に限局した筋萎縮が出現します。肩峰下で雑音を聴取できることも多い。筋力低下の程度はさまざまで、ほとんど挙上できないものから最大挙上を容易にできるものまである。
- 肩の運動痛
- 夜間痛
- 挙上力の低下
腱板断裂の治療
腱板の完全断裂の場合、60歳以下、労働者、活動性の高い人では手術療法が選択されます。高齢で活動性の低い人は保存療法が選択されることが多いです。
あおし整骨院の鍵盤断裂の保存療法
患部へは、電気療法、温熱療法、患部へ間接的に悪影響を及ぼしている部分の関節可動調整、筋肉ほぐし、運動機能改善を行っていきます。