痛い場所=原因とは限らない?本当に見るべき「身体全体」のつながり
「ここが痛いんです」と指さされた場所が、必ずしも“本当の原因”とは限りません。
逆に、痛みが出ていない部分でも、実は大きな負担がかかっていることもあります。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
それは、身体は一部分だけで働いているのではなく、全身が連動して動いているからです。
身体はチームで動いている
例えば、腰が痛い場合。
「腰が悪い」と考えるのは自然ですが、実際には次のようなケースが少なくありません。
- 股関節の動きが硬くなっている
- 背中(胸椎)の動きが少ない
- 足首の可動域が狭くなっている
- 体幹の支える力が弱くなっている
本来、身体は関節や筋肉が役割分担をしながら負担を分散しています。
しかし、どこかがうまく働かなくなると、その分を別の場所がかばいます。
その結果、最後に頑張りすぎた場所に症状が出るのです。
つまり、
「痛みが出ている場所=被害者」
「本当の原因=別の場所」
ということも珍しくありません。
症状がない=問題がない、とは限らない
もう一つ大切なのは、症状がない部分にも注意が必要ということです。
身体はとても賢く、ある程度までは無理をしてでも動こうとします。
しかし、その“無理”が積み重なると、ある日突然痛みとして現れます。
例えば、
- 片側ばかりに体重をかける立ち方
- いつも同じ方向に足を組む癖
- 同じ姿勢で長時間過ごす生活
こうした習慣はすぐに痛みにならなくても、
徐々に身体のバランスを崩していきます。
痛みが出たときには、すでに負担が限界を超えていることもあるのです。
局所だけを見ると見逃してしまうこと
肩こり、腰痛、膝の痛みなど、症状は局所に出ます。
しかし、その背景には
- 姿勢の崩れ
- 関節の連動性の低下
- 支える筋肉のアンバランス
- 使いすぎと使わなさすぎの偏り
といった全身的な要素が関わっています。
局所だけにアプローチしても、一時的には楽になるかもしれません。
ですが、根本の原因が残っていれば、再発しやすくなります。
だからこそ、症状がある場所+全身のバランスを見ることが重要なのです。
「当たり前」を少し疑ってみる
「昔からこうだから」
「みんなやっているから」
「今まで大丈夫だったから」
そう思っている姿勢や習慣が、実は身体にとって負担になっていることもあります。
もちろん、何でも疑えばいいというわけではありません。
ですが、たまには
- この動きは偏っていないか?
- この姿勢は本当に楽なのか?
- 痛い場所だけを気にしていないか?
と見直してみることは大切です。
まとめ
- 痛い場所が必ずしも原因とは限らない
- 痛みがない場所にも問題が隠れていることがある
- 身体は全身が連動して働いている
- 局所だけでなく、全体を見ることが根本改善につながる
身体は部分の集合体ではなく、「一つのシステム」です。
目の前の症状だけで判断せず、全体のつながりを考えることが、より良い回復への近道になります。
痛みがなかなか改善しないときこそ、視点を少し広げてみることが大切かもしれません。








