運動力学から見る「ぎっくり腰が起こる仕組み」

人の体は、動作のたびに
「動く関節」と「安定させる関節」が役割分担をしています。
運動力学の基本法則のひとつに、
「動くべき関節が動かないと、他の部位が代わりに動きすぎる」
という考え方があります。
本来、
- 股関節
- 背骨(特に胸椎)
は、日常動作の中でよく動き、
腰は「大きく動く」よりも「安定させる」役割を担っています。
しかし、
- 股関節が硬い
- 背中が丸まり、背骨が動かない
といった状態が続くと、
その動きを腰が無理に代償するようになります。
この状態が、
✔ 動くべき場所 → 硬すぎる
✔ 支えるべき腰 → 柔らかすぎる(不安定)
というアンバランスです。
「硬すぎる場所」がぎっくり腰を招く
ぎっくり腰の方に多いのが、
股関節・お尻・背中の硬さです。
これらが硬くなると、
物を拾う・靴下を履く・体をひねる
といった日常動作の衝撃を吸収できなくなります。
運動力学的には、
動かない関節は衝撃を逃がせず、力を一点に集中させる
という状態です。
その結果、
本来そこまで負担がかからないはずの腰椎周辺に、
一気に大きなストレスがかかり、
「グキッ」という形で痛みが表面化します。
「柔らかすぎる腰」も危険です
意外に思われるかもしれませんが、
ぎっくり腰の方の腰は
硬すぎるのではなく、むしろ“柔らかすぎる”
ケースが多く見られます。
これは、
- 体幹筋(インナーマッスル)の低下
- 腹圧がうまく使えない
- 骨盤や腰椎の安定性不足
によって、腰が支えきれていない状態です。
柔らかすぎる腰は、
ちょっとした動きでも必要以上に動いてしまい、
筋肉・靭帯・関節包に微細なダメージを繰り返します。
この状態が続いた結果、
限界を超えた瞬間が「ぎっくり腰」です。
施術だけでは再発しやすい理由
ぎっくり腰になると、
「とにかく早く痛みを取ってほしい」
という気持ちが強くなります。
もちろん、痛みを抑える施術は重要ですが、
硬すぎる場所と柔らかすぎる場所のバランスが変わらなければ、
再発のリスクは高いままです。
- 硬い股関節や背中を改善しない
- 腰を支える力を高めない
この状態では、
同じ動作・同じ生活パターンで
再びぎっくり腰を起こしやすくなります。
ぎっくり腰を繰り返さないために大切な視点
ぎっくり腰は
「一度治ったら終わり」ではありません。
重要なのは、
なぜ腰に負担が集中したのかを知ることです。
- 動くべき場所は動いているか
- 腰は安定して支えられているか
この視点で体を整えていくことで、
腰への力の集中は減り、再発リスクも下がります。
長岡市でぎっくり腰にお悩みの方へ
ぎっくり腰は、
腰だけを見ていても根本改善にはつながりません。
硬すぎる場所と柔らかすぎる場所のアンバランスを整えることが、
本当の意味での改善につながります。
繰り返すぎっくり腰や、
「またなるのが怖い」と感じている方は、
体全体の動きと安定性を見直してみてください。
それが、腰を守る一番の近道です。






