さぼっている筋肉こそ治療が必要です
人の体には約640個の筋肉があります。その筋肉が約206個の骨にくっつき、伸びたり縮んだりすることで体は動きます。
骨の数に対して、これだけ多くの筋肉があるわけですから、一つの関節を動かすのに、複数の筋肉が協力して働いていることになります。
逆に言うと、複数の筋肉で動かしているわけだから2つや3つの筋肉が働かなくても関節は動かせてしまうということになります。
これが問題で、この時働いていない筋肉の分、頑張らなくてはならない筋肉には負担がかかっています。
負担がかかっているからといってすぐに痛みが出るわけではないですが、この状態がしばらく続くと痛みが出るようになります。
これが、「思い当たる原因もなく痛くなった」というような現象を引き起こします。
さらに問題なのは、そのことをなかなか自覚できないということです。
ですから、痛みがでたときには、痛んでる部分には注目しますが、その前の段階で『さぼっている(働いていない)筋肉』があるということを見落としてしまいがちです。
さぼっているので、疲れたり、傷んだりもしないので無自覚というわけです。
このような要因が残っていることが同じ症状を繰り返す現象を引き起こします。
当院ではこの「さぼっている(働いていない)筋肉」も改善するとともに本人が気づけるようにすることも重要と考えています。